ナイキの人気モデル「Air Jordan 11(エアジョーダン11)」に多く見られるトラブルのひとつが、加水分解によるソール剥がれです。見た目はきれいでも、ある日突然ソールが剥がれてしまうケースは少なくありません。

今回は「ソールが剥がれて履けなくなった」というご相談をいただき、実際に修理を行った事例をご紹介します。結論からお伝えすると、内部構造までしっかり修復することで、見た目だけでなく履き心地と耐久性の両方をしっかり回復させることができました。
同じような症状でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
■ エアジョーダン11に多い「加水分解」とは?
エアジョーダン11に使用されているミッドソール素材(主にポリウレタン)は、空気中の水分と反応して徐々に劣化する性質があります。この現象を「加水分解」と呼びます。
加水分解が進行すると、以下のような症状が現れます。
・ソールがボロボロと崩れる
・接着が弱まりソールが剥がれる
・クッション性が失われる
・歩行中に違和感や沈み込みを感じる
特に長期間履かずに保管していたスニーカーは、この症状が出やすい傾向にあります。

■ 分解して判明した「内部エアユニットの破損」
今回お預かりしたエアジョーダン11も、典型的なソール剥がれの状態でした。しかし実際に分解してみると、問題はそれだけではありませんでした。
内部に搭載されているエアユニット(エアバッグ)が完全にパンクしており、クッション機能がほぼ失われている状態だったのです。
この状態で単純に接着だけを行っても、履き心地は改善せず、再び破損するリスクが高くなります。そのため、見えない内部構造の修復が非常に重要になります。

■ 修理内容|EVA素材でクッション性能を再構築
破損したエアユニットは再利用できないため、今回は代替素材としてEVAスポンジを使用しました。
EVA(エチレン酢酸ビニル)は、軽量でクッション性が高く、スニーカー修理でも信頼性の高い素材です。この素材を靴内部の形状に合わせて加工し、失われたクッション構造を再現しました。
これにより、以下の効果が得られます。
・安定したクッション性の回復
・軽さを維持したまま履き心地を向上
・長期使用に耐える耐久性の確保
見えない部分だからこそ、しっかり作り込むことが仕上がりの質を左右します。

■ 接着+縫製で耐久性を大幅強化
内部補修が完了した後は、ソールを専用の強力ボンドで圧着します。ただし、接着だけでは加水分解の影響を受けた素材には不十分な場合があります。
そこで当店では、さらに耐久性を高めるために「縫製補強」を行います。
今回採用したのは以下の2種類の製法です。
・オパンケ縫い
ソール周囲をぐるりと縫い付けることで、剥がれを物理的に防止する技法です。デザイン性を損なわず、強度を高めることができます。

・マッケイ縫い
アッパーとソールを直接縫い合わせる製法で、靴全体の一体感を高めます。軽量性を保ちながら、実用強度をしっかり確保できます。

この2つを組み合わせることで、接着だけに頼らない「長く履ける修理」を実現しています。
■ 修理後の仕上がりと履き心地

修理後は見た目の違和感もなく、オリジナルの雰囲気を維持したまま仕上がりました。さらに内部クッションを再構築しているため、履き心地も大きく改善されています。
お客様からも「もう履けないと思っていたので本当に嬉しい」とのお声をいただきました。
■ エアジョーダン11の修理は早めの対応が重要
ソール剥がれや加水分解は、放置すると症状が進行し、修理の難易度や費用が上がることがあります。
特に以下のような状態は、早めのご相談をおすすめします。
・ソールが浮いてきている
・歩くとミシミシ音がする
・クッションが効いていない感じがする
・長期間保管していたスニーカーを履こうとしている
早期対応であれば、より良い状態での修復が可能です。
■ ナイキ・エアジョーダン修理はお任せください
当店では、ナイキスニーカーやエアジョーダンシリーズの修理実績が豊富にあります。加水分解、ソール剥がれ、エア破損など、状態に応じて最適な修理方法をご提案いたします。
「もう履けないかもしれない」と思ったスニーカーでも、修理によって再び履ける状態に戻せる可能性があります。
大切な一足を長く履き続けるためにも、ぜひ一度ご相談ください。
ナイキ修理、エアジョーダン11修理、スニーカーのソール剥がれや加水分解修理でお困りの方は、お気軽にお問い合わせをお待ちしております。
