はじめに:New Balance 990のシュータン劣化に悩む方へ
ニューバランス990は、その卓越したクッション性と安定感から、多くのファンに愛され続けている名作スニーカーです。しかし、長年愛用していると、ある日突然「シュータン(舌部)がペコペコにへたってしまった」という症状に悩まされることがあります。
実はこれ、ソールの加水分解と同じく、シュータン内部に使用されているスポンジの経年劣化が原因で発生する、非常にポピュラーなトラブルなのです。
本記事では、実際に神奈川県のI様からご依頼いただいた「New Balance 990 シュータン修理」の実例を基に、症状の原因から修理プロセス、そして日頃のお手入れ方法まで、プロの視点で詳しく解説します。
「お気に入りの990をもう一度履きたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご覧ください。

症状の詳細:I様のNew Balance 990が抱えていた問題
ご依頼のきっかけ

I様からご連絡をいただいた際、以下のようなお悩みを伺いました。
- シュータンを指で押すと、明らかに「ペコペコ」と凹む
- シュータンの形が崩れ、履くたびに違和感がある
- シュータンが倒れてきて、履口が狭く感じる
内部を確認して判明した原因
お預かりしたNew Balance 990を詳しく検品したところ、以下の状態であることが判明しました。
- シュータン内部のスポンジが加水分解を起こし、粉々に崩壊
- 内部スポンジがほぼ消失し、アッパー材のみの薄い状態
- シュータン本来の厚みや反発性が完全に失われている
この「加水分解」とは、スポンジ素材が空気中の湿気や経年変化によって分子構造レベルで劣化し、スポンジが脆くなって崩れてしまう現象です。特に長年保管していた靴や、高温多湿な環境で使用された靴に多く見られます。
修理プロセス:プロの技術で完全復活させるまで
ステップ1:丁寧な分解作業

まず、シュータンのステッチ(縫い目)を慎重にほどき、内部へアクセスできる状態にします。この作業は、アッパー素材を傷つけないよう、非常に細心の注意を払って行います。
ステップ2:劣化スポンジの完全除去
次に、加水分解で崩壊した古いスポンジを、残さず丁寧に取り除きます。この工程を怠ると、新しいスポンジの接着不良や、将来的な型崩れの原因となるため、非常に重要なステップです。
ステップ3:新しいスポンジへの交換
新しいスポンジを、元の厚みや形状を再現しながら、精密にカットして装着します。ここで重要なのは、単に「詰めれば良い」というわけではない点です。
- シュータン全体の厚みバランスを考慮したスポンジ選定
- 履き口のフィット感を損なわない適切な密度の選定
- 長期間の使用に耐えうる高耐久性素材の使用
ステップ4:丁寧な縫製と最終仕上げ

新しいスポンジを装着後、外観を整えながら丁寧に縫製を行い、元の状態に復元します。最後に全体のバランスを確認し、シュータンがしっかりと自立することを確認して、修理完了となります。
修理後の仕上がり:I様の声

修理完了後、I様からは以下のような嬉しいお言葉をいただきました。
「ペコペコだったシュータンが、見事にしっかりと復活していて驚きました。履き口のフィット感も新品同様で、またガシガシ履けます。本当にありがとうございました。」
New Balanceのシュータンも経年劣化します:知っておくべき基礎知識
なぜシュータンのスポンジは劣化するのか?
多くの方は「スニーカーの劣化=ソール(靴底)の加水分解」というイメージをお持ちかもしれません。しかし実際には、シュータン内部に使用されているスポンジも、以下の要因で確実に経年劣化します。
- 経年変化:製造から5〜10年程度で、素材自体の寿命を迎える
- 使用環境:高温多湿な環境や、雨の日の使用による湿気の蓄積
- 保管環境:直射日光が当たる場所や、風通しの悪い場所での長期保管
こんな症状が出たら修理のサインです
以下のような症状に心当たりがある場合は、シュータン内部のスポンジ交換修理の良いタイミングです。
- シュータンがペコペコと凹む
- シュータンの形が崩れてきた
- 指で押すと中のスポンジがボロボロと崩れる感触がある
- シュータンが倒れてきて、履口が狭く感じる
- 履くたびに、シュータンが折れ曲がって違和感がある
これらの症状を放置すると、シュータンの型崩れが進行し、最終的には履口部分のアッパー素材自体にも負荷がかかり、破損の原因となることもあります。

修理で対応可能な主なブランド・モデル
当店では、New Balance 990シリーズをはじめ、以下のようなブランド・モデルのシュータン修理に対応しています。
| ブランド | 対応可能な主なモデル例 |
|---|---|
| New Balance | 990シリーズ、993、1300、1500 など |
| Nike | エアフォースワン、エアマックスシリーズ など |
| adidas | スタンスミス、スーパースター など |
| ASICS | ゲルシリーズ、オニツカタイガー など |
| その他 | 国産・輸入スニーカー全般 |
※上記以外のブランド・モデルでも、まずはお気軽にご相談ください。状態を確認し、最適な修理方法をご提案いたします。
スニーカーを長持ちさせるための日常ケア方法
修理後も長く愛用いただくために、以下の日常ケアを心がけましょう。
| ケア項目 | 具体的な方法 | 推奨頻度 |
|---|---|---|
| 通気 | 履いた後は、風通しの良い日陰で乾燥させる | 毎回 |
| 湿気対策 | シリカゲル乾燥剤を靴箱に入れる | 常時 |
| 保管場所 | 直射日光を避け、涼しい場所で保管する | 常時 |
| 型崩れ防止 | シューキーパー(靴型)を入れて保管する | 常時 |
| クリーニング | ブラシでホコリを落とし、汚れは専用クリーナーでケア | 月1回程度 |
いずみ靴店の修理への想い
当店では、お客様からお預かりした一足一足に対して、以下の姿勢で修理に臨んでいます。
- 丁寧な検品:まず靴の状態を隅々まで確認し、最適な修理方法を提案
- 一足ずつのオーダーメイド修理:画一的な修理ではなく、その靴の状態に合わせた修理を実施
- 透明性のある料金体系:修理前に明確な見積もりを提示し、ご納得いただいた上で作業を開始
- アフターフォロー:修理後も、気になる点があれば気軽に相談いただける体制を整備
「お気に入りの一足を、これからも長く履き続けたい」というお客様の想いを、プロの技術でしっかりとサポートいたします。
修理をご検討中の方へ:ご相談の流れ
修理をご検討の際は、以下の流れでスムーズにご相談いただけます。
- お問い合わせ:お電話またはメールにて、お悩みの症状をお聞かせください
- 状態の確認:お靴をお預かりし、詳しい検品を実施
- お見積もり提示:修理方法と料金を明確にご提示
- 修理作業開始:ご了承いただいた後、プロの技術で修理を実施
- お渡し・アフターフォロー:修理完了後、状態をご確認いただき、お引き渡し
「シュータンがペコペコで困っている」「ニューバランス990をまた履きたい」とお考えの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
まとめ:お気に入りのNew Balance 990を、もう一度輝かせましょう
New Balance 990のシュータン劣化は、決して「買い替え時」のサインではありません。プロの技術によるスポンジ交換修理で、新品同様の履き心地を取り戻すことが可能です。
- シュータンのペコペコは、内部スポンジの加水分解が原因
- スポンジ交換修理で、しっかりと自立するシュータンに復元可能
- 放置すると型崩れが進行するため、早めの修理がおすすめ
- 当店では、一足ずつ状態を確認し、最適な修理方法をご提案
お気に入りの一足を、これからも長く、そして快適に履き続けるために。ぜひ一度、プロの修理技術をご体感ください。
店舗情報
いずみ靴店
- 所在地:岡山県倉敷市
- 対応エリア:岡山県内はもちろん、全国からの郵送修理も受け付けております
- 対応修理:シュータン修理、スポンジ交換、加水分解による劣化修理、その他スニーカー修理全般
※神奈川県のI様のように、遠方からのご依頼も郵送にて対応可能です。お気軽にお問い合わせください。
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