広島県にお住まいのW様より、「whoop-de-doo(フープディドゥ)」のレザースニーカー修理をご依頼いただきました。

今回のご相談内容は、「他店でソール交換をしたが、仕上がりに違和感がある」というもの。実際にお預かりして状態を確認したところ、ヒール部分が斜めに取り付けられており、着地時のバランスや見た目に明らかなズレが生じていました。

このようなケースは意外と多く、「ソール交換後に履き心地が悪くなった」「左右の高さが違う気がする」「歩くと違和感がある」といったお悩みで再修理のご相談をいただくことがあります。靴修理は単に接着するだけではなく、元の設計や重心バランスを理解したうえで施工することが非常に重要です。
今回のフープディドゥのスニーカーは、カップソール構造のレザースニーカーでした。この構造は見た目がスッキリしている反面、ソール交換の際に側面へ加工跡が出やすいという特徴があります。実際、前回の修理によって側面には接着跡や段差が残っている状態でした。
そこで当店では、まず既存のソールを丁寧に取り外し、歪んでいたヒールの角度をリセット。靴本来のバランスに戻すため、木型を意識しながら慎重に再構築していきます。
さらに、側面に残ってしまった修理跡については、そのままにせず「本革を用いた補修」を実施。単なる隠しではなく、あえてデザインとして馴染ませることで、自然で違和感のない仕上がりへと整えました。見た目のクオリティを保つことも、長く履いていただくためには大切な要素です。

また、耐久性を高めるためにミッドソールは縫い付けによる補強を行いました。接着だけに頼らず、縫製を組み合わせることで剥がれにくく、長持ちする仕様になります。特に日常使いのスニーカーは負荷がかかりやすいため、この工程が仕上がりの寿命を大きく左右します。
アウトソールには、Vibram(ビブラム)社の「#377K」を採用。軽量でありながら耐摩耗性に優れ、グリップ力も高いため、レザースニーカーとの相性が非常に良いソールです。見た目もスタイリッシュで、元の雰囲気を損なわずにアップグレードすることができます。

修理後は、ヒールの傾きも解消され、見た目・履き心地ともに大きく改善。W様にも「違和感がなくなり安心して履ける」とご満足いただけました。
今回のように、「他店修理後の不具合」「ソール交換後の違和感」「加水分解による崩れ」「かかとのすり減り」など、スニーカー修理に関するお悩みはさまざまです。しかし、状態を正しく見極めて適切に修理を行えば、まだまだ履ける靴は数多く存在します。

当店では、whoop-de-doo(フープディドゥ)をはじめ、レザースニーカーや革靴のオールソール交換、カップソール修理、ビブラムソールへの交換など幅広く対応しております。郵送修理にも対応しておりますので、広島県をはじめ全国からのご依頼が可能です。
「この靴、もう無理かもしれない」と感じた場合でも、まずは一度ご相談ください。職人の視点から最適な修理方法をご提案いたします。
大切な一足を、これからも長く履き続けるためのお手伝いができれば幸いです
