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靴修理職人が解説】ナイキ エアフォース1の加水分解修理|ソール内部のクッション交換で蘇る愛用の一足

はじめに:エアフォース1の加水分解に悩むあなたへ

「大事にしまっておいたのに、久しぶりに履こうとしたらソールがボロボロに崩れていた…」
「歩くたびにソールの中で何かが砕けるような違和感がある…」
「あの名作スニーカーを、もう一度履きたいのに諦めるしかないのか…」

そんなお悩みを抱えている方は少なくありません。特にナイキ エアフォース1は、その圧倒的な存在感と履き心地の良さから、多くの方に長年愛され続けている名作スニーカーです。しかし、どんなに大切にしていても、時間の経過とともに避けられない問題があります。それが「加水分解」です。

本記事では、実際に当店で行ったエアフォース1の修理事例を詳しくご紹介しながら、加水分解の原因や修理方法、そして修理後の仕上がりについて徹底解説します。「もうダメかも…」と諦めかけている方も、ぜひ最後までお読みください。


今回の修理事例:広島県I様のエアフォース1

ご依頼の経緯

広島県にお住まいのI様から、「長年愛用しているエアフォース1のソール内部が崩れてしまい、歩くと違和感がある」というご相談をいただきました。お話を伺うと、10年以上前に購入された一足で、思い出もたくさん詰まっているとのこと。何とかして復活させたいという強い想いが伝わってきました。

症状の確認

実際に拝見してみると、ソール内部のクッション材が加水分解により完全に劣化している状態でした。具体的には以下のような症状が見られました。

  • ソール内部のクッション材が粉々に崩れている
  • 歩行時にソール内部で異音がする
  • クッション性が失われ、底つき感がある
  • ソールの一部が変形している

この状態は、放置するとさらに悪化し、最終的にはソール全体が崩壊してしまう可能性があります。しかし、幸いなことにアッパー(甲部分)は良好な状態を保っていたため、ソール内部のクッション材を交換することで完全に復活させることが可能でした。


加水分解とは?原因とメカニズムを解説

加水分解の正体

加水分解とは、ポリウレタン(PU)素材が空気中の水分と反応し、化学的に分解されてしまう現象です。特にスニーカーのソールに使用されるPU素材は、時間の経過とともにこの加水分解が進行しやすく、以下のような症状が現れます。

  • ソールがベタベタする
  • ひび割れが発生する
  • 粉状に崩れる
  • 内部が空洞化する

なぜエアフォース1は加水分解しやすいのか

エアフォース1は、その優れたクッション性を実現するために、ソール内部にPU素材を使用しています。このPU素材は履き心地は抜群ですが、製造から5年〜10年程度で加水分解が進行しやすいという特性があります。

特に以下のような環境では、加水分解が加速します。

  • 高温多湿の場所での保管
  • 直射日光が当たる場所での保管
  • 密閉された通気性の悪い場所での保管
  • 長期間履かずに放置している

「履かずにしまっておいたのに…」というケースが多いのは、このためです。実は、定期的に履いて使用することで、ソール内部の水分が適度に放出され、加水分解の進行が遅くなると言われています。


修理工程を詳しく解説:プロの技術で蘇るエアフォース1

ステップ1:ソールの分解

まず最初に行うのは、ソール全体を丁寧に分解することです。この作業は非常に繊細で、アッパー部分を傷つけないように慎重に進めていきます。専用の工具を使用し、接着部分を熱と溶剤で丁寧に剥がしていきます。

ステップ2:劣化したクッション材の完全除去

分解後は、加水分解でボロボロになったクッション材をすべて完全に除去します。この作業を怠ると、新しいクッション材を入れても劣化が再発する可能性があるため、非常に重要な工程です。内部を徹底的にクリーニングし、新しいクッション材を入れる準備を整えます。

ステップ3:新しいクッション材の製作と交換

今回使用したのは、EVAスポンジです。EVAスポンジは以下のような優れた特性を持っています。

  • 加水分解しにくい:PU素材と比較して、加水分解に対する耐性が非常に高い
  • 優れた耐久性:長期間使用しても形状が崩れにくい
  • 高いクッション性:衝撃吸収性に優れ、履き心地が良い
  • 軽量性:ソール全体の重量を抑えることができる

このEVAスポンジを、エアフォース1のソール内部の形状に合わせて一つひとつ丁寧にカット・調整し、ぴったりと収まるように製作しました。市販の部品ではなく、オーダーメイドで製作することで、オリジナルの履き心地に限りなく近づけることができます。

ステップ4:組み立てとオパンケ縫い

新しいクッション材を装着したら、ソールを組み立てていきます。ここで重要なのが、接着だけに頼らないということです。

通常の修理では接着剤のみでソールを固定することが多いのですが、当店ではオパンケ縫いという伝統的な技法を使用しています。オパンケ縫いとは、ソールとアッパーを糸でしっかりと縫い合わせる技法で、以下のようなメリットがあります。

  • 剥がれにくい:接着剤だけの場合と比較して、圧倒的に剥がれにくい
  • 耐久性が高い:長期間の使用に耐えうる強度を実現
  • 修理が容易:将来再度修理が必要になった場合でも、対応しやすい

このオパンケ縫いを施すことで、「修理したのにまたすぐ壊れた」という事態を防ぎ、長く愛用できる一足に仕上げています。


修理後の仕上がりとI様の声

完成したエアフォース1

修理が完了したエアフォース1は、以下のような状態に生まれ変わりました。

  • ソール内部のクッション材が新品同様に復活
  • 歩行時の違和感が完全に解消
  • クッション性が向上し、履き心地が改善
  • ソールの剥がれや崩れの心配がない丈夫な仕上がり

I様の感想

修理後、I様からは以下のような嬉しいお声をいただきました。

「まさか10年以上履いているスニーカーがここまで綺麗に蘇るとは思いませんでした。歩いた時の違和感もなくなり、新品のような履き心地です。思い出の詰まった一足を諦めずに修理して良かったです。」


こんな症状のエアフォース1も修理可能です

当店では、以下のような症状のエアフォース1の修理に対応しています。

  • ソール内部で何かが崩れるような感覚がある
  • 歩くとソールから異音がする
  • ソールがベタベタする
  • ソールにひび割れが発生している
  • ソールが粉状に崩れてきている
  • クッション性が低下し、底つき感がある
  • ソールがアッパーから剥がれてきている

「これは修理できるのかな?」と迷われている方は、まずはお気軽にご相談ください。写真をお送りいただければ、修理の可否や費用の目安を無料でご案内いたします。


全国から宅配修理を受け付けています

当店(いずみ靴店)は岡山県倉敷市に店舗を構える靴修理専門店です。遠方にお住まいの方でも、全国から宅配修理を受け付けています。

宅配修理の流れ

  1. お問い合わせ:電話またはメールで修理のご相談
  2. お見積もり:修理箇所の写真をお送りいただき、費用と期間をご案内
  3. 商品の発送:修理する靴を当店までご郵送
  4. 修理開始:お見積もりにご納得いただけましたら修理を開始
  5. 完成・返送:修理完了後、迅速にご返送

安心の修理保証

当店では、修理箇所に対して一定期間の保証を設けています。万が一修理後に不具合が発生した場合でも、安心してご相談いただけます。


まとめ:お気に入りの一足を諦めないで

ナイキ エアフォース1は、単なるスニーカーではなく、多くの人にとって思い出や特別な意味が詰まった一足です。初めて買ったハイカットスニーカー、大切な人と過ごした思い出の場所で履いていた靴、長年連れ添ってきた相棒…。

加水分解でソールが崩れてしまっても、プロの技術で修理することで、再び履くことができる可能性があります。

「もう履けないから…」と諦めてしまう前に、ぜひ一度プロの靴修理店にご相談ください。あなたのお気に入りの一足を、私たちが責任を持って蘇らせます。


修理に関するお問い合わせ

いずみ靴店

  • 所在地:岡山県倉敷市
  • 対応エリア:全国(宅配修理対応)
  • 対応ブランド:ナイキをはじめ、あらゆるスニーカーブランドに対応

お問い合わせの際は、以下の情報をお伝えいただくとスムーズです。

  • 靴のブランドとモデル名
  • 購入から何年経過しているか
  • 症状の詳細(写真があるとベスト)
  • ご希望の仕上がりイメージ

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※本記事で紹介した修理方法や技術は、当店の修理実績に基づくものです。修理の可否や方法は、靴の状態や劣化の程度によって異なりますので、まずはお気軽にご相談ください。

2026.08.03